親友の死により、まさかの一時帰国。
でも、本当に帰って良かったと思う。
あのまま日本に帰らなければ、きっと一生後悔したことだろう。
「もう、こういう形で集まるのはやめような」
地元の友達たちと最後にそんな話をして別れ、僕は再びイギリスへ。
僕がイギリスに合わないと思った一番大きな理由。
それは「天気」だ。
ロンドンのガイドブックにはこんなふうに書かれている。
イギリスの天気は「“unpredictable”(予測がつかない)」
確かに僕の印象でも8割は曇り空でどんよりしている。
そのかわり晴れたときの喜びもその分大きい。
天気が晴れれば気分も晴れて、逆に曇っていれば気分も曇る。
そんなシンプルなことに気づくことが出来たのも、このロンドンライフのおかげかもしれない。
植物と同じように人間も天気と実に密接な関係にあると思うようになった。
(だから僕は毎日天気だけはチェックする習慣がある...)
ロンドンは晴れない分、アートが盛んでみんな気持ちを盛り上げようとしている気がしてならない。
それくらいぶっ飛んだ人が多い。
札幌は一年の半分が雪に覆われているせいか、モノトーンな色使いが多く、
服装も町並みと同じく小綺麗でモードな感じの人が多い。
大阪のおばちゃんの色使いが派手なように、
気候や町並みと地域性・ファッションは少なからずリンクしているような気がする。
日本には美しい四季がある。
これだけ春夏秋冬で景色がはっきり変わる国も他にないだろう。
だから日本ももう少し日常にアートがあれば、もっと心が豊かな国になると思う。
残された海外生活も出来るだけ自分の気になる国へ行って、
その土地を自分の肌で感じながら歩こう。
この価値観が僕の財産になる。
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