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執筆者の写真Koji Ishida

Firenze

旅はローマからフィレンツェへ。 トレニタリア(Trenitalia)という日本でいうJRのような電車で移動。 ローマ・テルミニ駅(Roma Termini station)から フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ駅(Santa Maria Novella station)へは 1時間半ほどで着く。 



花の都と言われるこの街が映画「冷静と情熱のあいだ」の舞台だ。 フィレンツェのシンボルが「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオモ)」 400段以上の階段を上り鐘楼まで行けば、絶景を見渡すことが出来る。 実はこのフィレンツェ歴史地区と呼ばれる街全体が世界遺産。 本当に言葉にならない美しさだった。


適当にネットで予約した格安ホテルはラッキーなことにドゥオモが窓から見えるほど近く、 朝はそこの鐘で目覚めるという夢のようなシチュエーションだった。 しかも世界遺産に登録されたのは偶然にも僕が生まれた年だという。 不思議な縁を感じる... ドゥオモの上で同じく一人旅で来ていたスペイン在住の韓国人に出会った。 彼も僕と同じく映画の影響で来てみたかったらしく、意気投合。 その後はしばらく二人で街を歩いた。これも一人旅同士ならではの出会いなんだろう。 日本と韓国は隣の国だけど、話すのは日本語でも韓国語でもなく英語。 旅先でコミュニケーションを取ることが出来る英語の必要さが身にしみて分かった。




もう1つどうしても観てみたかったのがアルノ川に架かる「ヴェッキオ橋」 イタリア語で「古い橋」という意味で、フィレンツェ最古の橋だという。 戦争から唯一生き延びた橋の上には小さな可愛いお店がたくさん並ぶ。 そんなヴェッキオ橋を離れたあたりで、彼のカメラがなくなっていることに気づく... 首からぶら下げていたカメラも気づかないうちになくなる。 コレが観光地ではよくある「スリ」というやつだ。 イタリアは特に「スリ」が多く、観光客の金目のものを狙って生きている人もいる。 一緒に探すも見つかるはずがなかった。 後味は若干悪いけど、有名な場所ほど用心しなければならない。 彼にはそんな教訓を教えてもらった気がする。 また、どこかで会えたらいいな。 Ci vediamo! #Firenze

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